完璧な円形として

婚約指輪を作ると、相手につけてもらいたいと考えるのは当然です。飾り物ではありませんので、つけてもらうことを想定して贈る方がほとんどでしょう。しかし、なぜ指輪でなければならないのかということなのです。

人類最古の婚約指輪を見てみると、古代エジプトまでさかのぼることになります。ここまで古い歴史ですので、はっきりとはしていませんが、太陽や月といった神を象徴するものが円形のリングであったのではないかと言われているのです。つまり、完璧なものであり、何物にも代えがたい形だったといえるでしょう。今でも円形は最もバランスの取れている図形であり、内側から圧をかけた時でも安定して分散します。外圧からも強い図形であることは間違いありません。

婚約指輪も結婚指輪も、左手の薬指につけることが一般的ですが、これにも意味があります。心臓に近い側である左手であるということと同時に、心臓へと流れていく血管が通るとされている指なのです。そこに、永遠の象徴であるリングをつけるということは、それだけパワーを感じたいということでしょう。

いろいろな思いも込めて婚約指輪を作るのですから、こうした歴史も知っておくと、気持ちの重さも変わってくることでしょう。